今回いわの美術でお買取りさせて頂いたのは中国の茶器で、茶壺と呼ばれるお品物です。
使用用途は日本茶を飲む際に用いる急須と同じですが、日本の急須よりもやや小さめな造りとなっています。
茶壺では大抵の場合、作者の落款(落成款識)が残されており、この落款によって作家を特定することが出来ます。ただ、有名な作家ですと偽物も数多く制作されていますので、落款だけでは難しい場合もあります。
いわの美術では茶壺をはじめ、中国茶器の買取では豊富な知識による数々の買取実績がございます。
今回お買取りしたこちらの品には茶壺の底に【宜興松亭自造】と落款があり、清朝末期から民国にかけて活躍した趙松亭の作品だと分かります。趙松亭は曾用名を支泉といい、他に東溪などの号を持っています。
茶壺の作家として人気のある作家で、南京博物館に所蔵されている平蓋扁鼓、香港中文大学の文物館所蔵となっている朱泥仿鼓などが代表作としてよく知られています。
お手持ちの茶壺、趙松亭の作品はございませんか?
いわの美術では趙松亭の茶壺の買取を行っています。
趙松亭は【宜興松亭自造】の他に【趙松亭造】や【松亭】【東渓】といった落款や銘を残していることもありますので、気になるお品物がございましたら、是非一度いわの美術にご相談下さい。
この茶壺は側面には書と画が施されており、書の終わりには銘が刻まれています。茶壺では本体を造った作家の他に、側面に刻まれた漢詩や絵などを別の作家が手がけていることもあります。
側面の銘には【岩如刻】とあり、1900年生まれの中国の作家、蒋永西の手掛けたものと分かります。また、蒋永西は岩如の他に石生、聚蓮老人などの号も用いています。
側面に施された書画はただの装飾、と思われてしまうことも多いですが、有名な作家の名が刻まれていることもございますので、買取の際には重要なポイントとなります。
故人のコレクションで自分は詳しくないから、と茶壺の処分にお困りの方や、ちゃんと価値の分かる人間に見てもらいたい、とお考えの方は是非いわの美術にお問い合わせ下さい。
今人気の中国美術、中国骨董の中には贋物もあり、しっかりとした査定の出来る人間はそう多くはありません。
ですが、ご安心下さい!いわの美術では茶壺の買取を得意としている査定人がおり、豊富な知識と経験で適正な査定額をご提示しています。
茶壺の買取はいわの美術にお任せ下さい!