今回、いわの美術がお買取したお品物は筧克彦の肉筆の掛軸です。
書かれているのは「天治らす神四十八こゑの歌」という天孫降臨神話を取り入れた筧克彦の歌が書かれています。
全体的にシミ、汚れ、日焼けがみられ、軸先の破損もありましたが、筧克彦の肉筆という事で買取を行いました。
これで破損もなく状態が良好であれば高価買取となりました。
掛軸の買取では作者はもちろん、掛軸の状態や使われている素材によって買取額が変わってきます。
筧克彦は長野県で生まれた神道思想家で、日本の法学者として活躍しました。
ドイツの行政法を学ぶため、ドイツに5年間滞在し、哲学や美術を学びました。
日本へ戻り研究を続ける過程で古神道へと行き当たり、天皇中心の国家主義をとなえ皇国精神の高揚に大きく貢献しました。
古神道を奉じながら行政・政治には一切関与せず、ただ道を求めたことでも有名で、亡くなってから一等旭日大授章が贈られました。
また、筧克彦が残した著書は多数あり、今でも多くの愛読者がいます。
いわの美術では掛軸の買取を日本全国で行っております。
掛軸には今回のように歌が書かれているものや水墨画や美人画、書などが多く、茶掛けというお茶の席で床の間に飾る幅の狭い掛軸もございます。
シミ、汚れ、日焼けなどの掛軸の状態や共箱、外箱の有無、作家によって買取額は変わってきますので、お問合せの際はできるだけ詳しくお伝え下さい。
また、古い時代に制作された掛軸は骨董的価値が付きますのでボロボロでも高価買取となる場合もございます。
ご自宅で処分するのに困っている掛軸がございましたら、いわの美術が買取ますのでまずはお電話、メールにてご相談下さい。
