今回いわの美術がお買取したお品物は老舗フラグランスメーカーのゲランを代表する存在であるミツコ(Mitsouko)です。
ミツコとは日本人になじみの深い名前だと思いますが、実は調香師ジャック・ゲランが親交のあった作家クロード・ファレールの小説「ラ・バタイユ」に登場するヒロインである日本海軍大将夫人ミツコが名称の由来とされています。
多くの人々が当時ヨーロッパの社交界で活躍していた日本人女性クーデンホーフ伯爵夫人光子が名称の由来だと思っているようですが、それは大きな誤認です。
ゲランの香水ミツコはトップノートに柑橘系のベルガモット、ミドルノートは甘いローズ、ジャスミン、ピーチ、そしてラストノートはオークモス、ベチバー、シダーウッド、ブラックペッパー、シナモン、アンバーグリスと、現在でも多くの香水が持つパターンで構成され、この事からもミツコは多くの香水に影響を与えた事が分かります。
特徴的なボトルは今も変わらずで、今回は外箱付で他の香水もご一緒に買取を行いました。
ゲランは1828年にパリのリヴォリ通りに店を開き、皇后ウジェニーに献上した香水「オー・デ・コロン・イムペリアル」を献上した歴史があります。
そこから帝室御用達として高く評価され、ミツコ以外にもルール・ブルー、シャリマー 、夜間飛行など多くの香水を世に送り出してきました。
またゲランの香水瓶の多くはバカラを使用しており、バカラはフランスの有名なクリスタルガラスブランドとして世界的に有名なブランドです。
現在ゲランはLVMHの傘下に入っており、2000年代に初めてゲラン家出身者以外の調香師が誕生した事で話題となりました。
いわの美術ではゲランの香水の買取を行っております。
お問合せの際はゲランのどういった香水なのかお伝え頂くと査定がスムーズに進み、外箱や付属品の有無もお伝え頂けると非常に助かります。
いわの美術では査定・見積など無料となっておりますので、お気軽にお電話・メールにてお問合せ下さい。