こちらのガラスお品は、先日お買取致しましたLalique(ラリック)のクリスタルガラスのオブジェです。
買取のラリックのオブジェは、「カザック」というタイトルのついた馬で、勇ましく駆け抜ける様がタ大変美しい作品です。
タイトルのカザックとは、中央アジア西北部のカザフステップに広がって居住するトルコ系民族「カザフ族」を指し、そのほとんどは元来、遊牧民でしたが、現在は政策により定住化しています。
もとは遊牧民であったカザックは、駿馬に乗ることを誉れとし、騎馬民族であることを誇りとしていました。古くは、漢の武帝に「天馬」とたたえられたイリ馬を生み出した民族としても知られます。
今回買取のラリックのクリスタルガラスの馬のオブジェは、そんなカザック民族の誉れ高き馬をモデルにしたオブジェで、風になびくたてがみまでもが、入念に仕上げられています。
お買取したのは、アンバーのカラークリスタルのお品ですが、カラークリスタルは、制作中に生じたキズを発見しにくいため、徐冷後、職人がひとつずつ手直しをするという手の込んだものです。さらに、アンバーカラーのクリスタルは、制作時のコストが他のカラークリスタルよりもかかるといわれています。
いわの美術では、世界中の人々を魅了してやまないラリックのクリスタルガラス製品の買取を強化しております。
ラリック社は、アール・ヌーヴォーの宝飾工芸で「モダン・ジュエリーの先駆者」とうたわれ、後にガラス工芸も手掛けたルネ・ラリックによって1926年にフランス パリに設立されました。
それ以後、ラリックは様々な加工技術を開発し、優れたガラス職人達を育ててきました。ラリックは徹底したハンドメイドの姿勢を貫いており、例えグラス1客といえども10数人の職人の手を経て作り上げられています。
そんなルネ・ラリックの時代から、今もかわらず高い芸術性を備えたデザインと、それを支える熟練職人の匠の技は脈々と受け継がれています。
ラリックのクリスタル製品では、女性や花、動物などのモチーフを好んで採り上げられ、オパールのように輝く乳白色のガラスで作られた作品は、特に人気があります。
いわの美術では、年間多数のラリックのクリスタル製品の買取実績を有しており、ラリックのアルベール、アンファン、イロンデル、エスカルゴ、エリザベートのほか、様々なラリックのクリスタル製品の買取を行っています。