今回、いわの美術がお買取りしたお品物はラリックのヌムールです。
ヌムールはラリックの創業者であるルネ・ラリックによってデザインされ、ラリック工房の職人によって制作されたものです。
陰刻で花のようなモチーフが連続的に配置されているのが特徴で、花の中心には黒エナメルで彩色されています。
プレス成型されたガラス製のボウルは著系25.5cmと使いやすいサイズで、ラリックの特徴でもあるフロストガラスを使用しており、内側と外側では花の模様の見え方が違っており、食器としてではなく、インテリアやアクセサリーなどの小物入れとしても使用できる素晴らしいお品物でした。
黒エナメルの他にもブルーエナメルで彩色された物もございます。
ルネ・ラリックは宝飾デザイナーとして活躍し、1900年に開催されたパリ万国博覧会で名声を得た跡、ガラス工芸家へと転身を遂げ、アール・デコを代表するガラス工芸家としての成功を収めました。
そのルネ・ラリックによって設立されたラリック工房は、世界最高のガラス工房として、フロステッド加工(艶消し加工)を得意としており、深い白色のトーンから透明に近い仕上げまで多彩なフロステッド加工技術を誇っています。
花、木、昆虫、動物、女神をモチーフにした作品が多く、ガラスの色も透明を中心に、色ガラスの場合、赤や青といった色が同時に使われている事はなく単色で使用している事もラリックの最大の特徴です。
また、ラリックには作家本人の作品と工房の作品の2種類に分かれており、評価が違うため買取額も変わってきます。
もちろん、ラリック本人の作品の方が買取額は高くなっております。
ラリックの他にも高価買取が期待できるガラス製品は、ドーム、ガレ、バカラ、ボヘミアガラス、ヴェネツィアガラスなどがあり、日本のカガミクリスタルも高価買取が期待できます。
また、ガラス工芸作家の作品であれば、岩田藤七、石井康治などが有名で、美術品と呼べるクラスの物になりますと、高価買取となります。
ただし、傷、汚れ、破損がない事、共箱(外箱)など付属品がしっかりと残っている事が高価買取の条件で、お品物の状態によって買取額が変わってきます。
いわの美術ではガラス製品の買取を年間に多く行っており、信頼の実績がございます。
ガラス製品のご売却をお考えでしたら、まずはいわの美術までお問合せ下さい。