仙台で唯一の堤人形師・芳賀強の堤人形「汐くみ」です。
堤人形とは宮城県伝統工芸品の指定を受けた土人形で、その歴史は戦国時代までさかのぼります。
仙台藩の初代藩主・伊達政宗が仙台城下を作り奥州街道の入り口を守る侍町を作りました。
この町は藩政時代、仙台から盛岡方面へ通じる陸羽街道の要所にあたり、北の足軽屋敷が此処に配置されていました。
そこの下級武士が生計補助の為、冬の間でも家内作業の出来る陶業または副業として人形を作り始めたのが堤人形の起源と言われています。
しかし、幕末になると飢餓や戊辰戦争、西洋文化の流入によって人形は売れなくなっていき、最終的に人形を作るのは芳賀家だけになってしまいました。
このままではいけないと、当時の当主・芳賀佐五郎が伝統の土人形を作る傍ら、時代感覚に合う新しい人形の開発に努め「新堤人形」を発表しましました。
最盛期では500〜600種類以上の人形が作られていましたが、現在では200種類以上と数は減っておりますが、失われた型も再現されております。
また、芳賀強の作品は工房でのみの受付販売となっており、お土産屋や人形店で見かける物は本物でない場合が高いので、くれぐれもご注意ください。
いわの美術では郷土人形をはじめ、美術品、骨董品、茶道具、書道具、洋食器、ブランド品、洋食器などの買取りを行っております。
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