写真のお買取したお品物は、天童木工社製 剣持勇デザインのデスクアームチェアです。
山形県天童市の天童木工は、「成形合板」の技術を日本で初めて取り入れた家具メーカーです。
様々なデザイナーとのコラボを行い、熟練の職人技が生み出す、軽くて丈夫で、固定観念にとらわれない自由な造形家具の数々は、時代を超えて愛用され続けています。
今回買取のデスクアームチェアは、天童木工と戦前より深い関わりのあったという、日本が世界に誇るインテリアデザイナー剣持勇(物故)のデザインによるものです。
買取したのは、剣持勇独自のデザイン性と機能性を兼ね備えた、肘掛も絶妙な位置にあるゆったりとしたアームのキャスター付デスクチェアです。
天童木工の職人の手による成形合板は、長年の使用でも割れがおきにくいという特徴を持っています。買取した剣持勇デザインの天童木工社製のデスクアームチェアも古いもので、座面等全体的に小傷や擦れはありましたが、コンディションも良く保たれた良質なお品物でした。
第二次世界大戦後に渡辺力・柳宗理・長大作・水之江忠臣らと共にジャパニーズ・モダンと呼ばれるデザインの礎を創ったといわれる剣持勇。 時代を超えて愛用され続ける剣持勇デザインの家具は、中古市場でも、需要が高く、いわの美術でも買取を積極的にしております。
剣持勇デザインの代表作のひとつにヤクルト ジョアの容器があげられますが、高機能性だけでなく、いかに廉価に仕上げるかも求められるインダストリアルデザイン分野でもその手腕を発揮し、剣持勇が1958年にデザインした積み重ね可能なスタッキング・チェアは、普及品として今なおベストセラーの地位を維持しています。
また、剣持勇デザインのラタンチェアは日本の家具としては初めて、ニューヨーク近代美術館の永久収蔵品に加えられ、世界中から高い評価で人々に愛され続けています。
さらに、香川県庁舎のインテリアデザインや、ホテルニュージャパンの内装なども手掛けるなど、剣持勇の実績は多岐に渡っています。
剣持勇の椅子やテーブルなど、お引越しなどで、ご不要になられたお品物がございましたら、是非いわの美術までご連絡ください。大きなお品物の場合、基本的には出張買取にて対応しておりますので、ご処分をお考えの剣持勇の家具がございましたら、まずは一度お電話・メールにてお問合せください。
他にもデザイナー家具のお買取も致しておりますので、あわせてのご処分のご相談も大歓迎です。