今回は、ハンガリーの名窯HEREND(ヘレンド)の素敵なティーポットをお買取致しました。
お買取したのは、今やヘレンドを代表する人気パターンのアポニーシリーズのティーポットです。 日本では、アポニーグリーンがよく知られますが、このシリーズ名になっているアポニーは、ハンガリーの伯爵の名前に由来しています。
1860年代後半、少し強引なところがあることで知られる伯爵アポニーが、突然大事なパーティーを開くことになり、賓客用の新しいディナーセットを急遽、新柄で作るようヘレンドに依頼してきました。伯爵のの要望は、格式高くかつ、格安であることというものです。そこで、ヘレンドが、知恵を絞って「インドの華」の簡略版を編み出し、アポニー公の要望をかなえたのが、このアポニーシリーズなのです。
今やアポニーはヘレンドのベストセラーとなっています。小物などをあわせると多種多様なアイテムがアポニーにはあり、コレクターには人気のシリーズとなっています。
お買取したのはヘレンドのアポニーフラワーですが、このアポニーには数多くのカラーバリエーションがあり、2012年の英国エリザベス女王戴冠60周年を記念した限定色ローヤルパープルも話題となりました。
お買取したヘレンドのアポニーフラワーのティーポットは、蓋の摘みの小さな薔薇がアクセントとなった素敵なお品です。ポット正面の絵柄もヘレンドのハンドぺインターの技術の素晴らしさを感じさせるお品で、注ぎ口にも丁寧に金彩が施されています。買取査定時には、残念ながら蓋部分の薔薇にカケがみられたため、マイナス評価がついてしまいました。
いわの美術では、ヘレンドの洋食器や人形、アクセサリーの買取も行っています。
ハンガリーのブダペストから南西へ110km、牧歌的な村の名前がヘレンドです。この村にあった小さな陶器工場からスタートし、テーブルウェアを作っていたヘレンドですが、オーストリアの女帝マリア・テレジアが手掛けたウィーン窯の継承を許されたヘレンドは一躍ヨーロッパの名窯として知られるようになりました。
貴族の中の貴族と呼ばれたハプスブルグ家の保護のもと、ヘレンドはヨーロッパ各国の王侯貴族御用達のテーブルウェアとして発展してきました。
現在も造形から絵付けまで、全て職人によるハンドメイドという伝統を守りながら、新しいモチーフの作品を次々と生み出しています。 ヘレンドの素晴らしい絵付けは全てがぺインターによるハンドメイドのため、一点一点小花の種類、配列、色合い、風合いなどが微妙に異なるのも、魅力の一つとなっています。
柿右衛門の影響を受けている「インドの華」や、小鳥とペンダントの描かれた「ロスチャイルドバード」、アジアチックな「西安の黒」など、ヘレンドの人気シリーズのアイテムは、高価買取もしております。
しまったままになっている戴き物のヘレンドのテーブルウェアなどがございましたら、ご売却してみませんか？買取査定は無料ですので、ご処分をお考えのヘレンドのお品がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
