ハンガリーの名窯ヘレンドのロスチャイルドバード カップ&ソーサー3点まとめてお買取致しました。
ロスチャイルドバードは、ヘレンドで古くから製作されている最もポピュラーなシリーズのひとつで、2羽の小鳥が描かれています。
18世紀末、ドイツの古銭商・両替商に端を発する世界的に有名な銀行家・大財閥Rothschild(ロスチャイルド)家に納められたセットであることからこの名がつきました。 このヘレンドのロスチャイルドバードに描かれている2羽の鳥は、12パターンあり、配置がそれぞれ異なります。
そして、それぞれのロスチャイルドバードの絵柄の中に、よくみるとネックレスが描かれているのですが、これには素敵なエピソードがあります。 ロスチャイルド家は、英国ヴィクトリア女王とも交友があったそうですが、ある園遊会で女王のお気に入りのネックレスがなくなるハプニングがあり、皆で探したところ、庭の樹の枝に引っかかっているのを女官が見つけました。
気まずい雰囲気を察したロスチャイルド氏が、ヘレンドにロスチャイルド家用の小鳥のパターンにネックレスを加え、女王に献上しました。つまり、ネックレスがなくなって木の枝にひっかかっていたのは、小鳥の悪戯だったんですよ…という、ロスチャイルド氏のユーモアがこめられたシリーズが、ロスチャイルドバードです。
ちなみにネックレスをなくしたのは、ヴィクトリア女王ではなく、ロスチャイルドの伯爵夫人であったという説もあるそうです。器に込められた想いを紐解いていくのも、蒐集家にとっては楽しみのひとつとなっています。
いわの美術では、1826年ハンガリーで創業して以来、伝統を重んじて造形から絵付けに至るまで、ハイクオリティの手造り陶磁器を作り続けるヘレンドの買取を行っています。
繊細な手描きの技法で作り出されるヘレンドの美しい器は、皇帝フランツ・ヨゼフやエリザベート妃など、多くの王侯貴族に愛されてきた歴史があり、現代においてもその誇りと秘伝の技術を伝承し続けています。
ヘレンドの定番人気のシリーズは、今回買取の「ロスチャイルドバード」のほか、柿右衛門の影響を強く受けた「インドの華」、黒地に鮮やかな牡丹の映える「西安の黒」などがあります。
ヘレンドのテーブルウェアの買取では、人気の高いシリーズのティーセットなど、セット品や底箱などの付属品も揃っている状態ですと、高価買取が期待できます。
贈り物などで、しまったままになっているヘレンドのテーブルウェアがございましたら、ご売却してみませんか?ヘレンドの買取のお問合せの際は、お写真とシリーズ名やサイズ、お品物の数を記載して、オンライン買取査定フォームよりお送り頂ければ、おおよその買取査定額をご案内することも可能です。買取査定フォームからのお問合せは24時間、無料で承っておりますので、お気軽にご利用くださいませ。