今回は、和骨董コレクターや古民具愛好家にお持ちの方が多い長火鉢をお買取致しました。神奈川県にお住まいのお客様より、ご実家の整理の際、使っていない家具や骨董品などご売却されたいというご相談をお電話にて頂き、出張にて買取させていただきました。
火鉢にも陶器製の丸火鉢や角火鉢、六角火鉢などいくつか種類がありますが、今回お買取したのは、時代劇などでよくキセルと一緒に使われているのをみかける長火鉢です。
長火鉢にも関東火鉢と、関西火鉢がありますが、お買取したのは、角火鉢の右側に猫板とよばれる台のようなスペースがある、直方体の関東火鉢です。猫板とは、冬暖かく、猫が上にのってよく寝ていたことから付けられた通称です。
関東長火鉢は江戸火鉢とも呼ばれ、引き出しは、乾燥する場所なので、かつては海苔やお茶などを入れて収納家具としても活用されていたそうです。
長火鉢は、実用的に寒い時期に暖をとる道具としても利用できますが、鉄瓶や鉄壷などとあわせて、風情ある和の癒しの空間を演出するインテリアとしてもよいかもしれません。
長火鉢は上述したように、主に関東長火鉢と関西長火鉢に分けられますが、地方により特色があるそうで、用いられる木の素材も欅や黒柿、桑、紫檀など様々です。
総欅の長火鉢は、高級とされますが、日本産の欅は入手困難となっており、国産総欅の長火鉢は非常に高価なものとなっています。
柿の木を乾燥させて、自然に黒く模様が出て来た木材である黒柿の趣ある長火鉢は、市場で需要があり、お品物によっては高価買取が期待できます。
長火鉢の買取査定では、木の素材や木目などにより、買取査定額が異なりますので、まずは一度お電話・メールにていわの美術までお問合せください。
ご実家の蔵の片づけなどで、ご処分されたい木製の長火鉢がございましたら、是非いわの美術にご連絡ください。長火鉢以外のお品物もあわせてご売却予定であれば、無料出張買取も対応しております。