お写真のお品物は長火鉢です。
長火鉢は引出のついた長方形の箱火鉢の事です。
木炭を使った暖房器具として江戸時代から使用されるようになり、湯を沸かしたり、ついてる引出の中は乾燥しているため、湿気を嫌うタバコや海苔、身の回りの細かい物などを仕舞っていました。
また、銅壺(どうこ)を使うと湯沸しや鍋と同時に熱燗がつけれるという利便性も備えています。
お買取りした長火鉢は使っていた割には綺麗な状態で残っており、残念ながら銅壺は付属していませんでしたが、ケヤキで出来た素晴らしい長火鉢でした。
長火鉢には関東長火鉢と関西長火鉢と形状によって分けられています。
お買取りした長火鉢は関東長火鉢で、関西長火鉢との違いは、関西長火鉢にはまわりにいたが張り出しており、テーブルのようになっているため、長火鉢を囲んで食事をしたりする事が出来ます。
また、火鉢の持ち主は念入りに布巾をかけて艶を出す事が粋とされており、古い長火鉢には何とも言えない光沢を持つお品物もございます。
古くて状態の良い長火鉢は骨董的価値も付きますので、高価買取が期待できます。
今回の長火鉢の買取では引っ越しをする事になり、使っていない長火鉢を処分したいとの事で、ご連絡を頂き、出張買取でお伺いさせて頂きました。
いわの美術では大きくて処分にも困る長火鉢の出張買取を行っております。
現在は長火鉢を作る職人の数や素材となる大きなケヤキの木が日本には無い事などから、新品で購入するととても高額なため、中古品としての長火鉢に需要がございます。
ご処分をお考えの長火鉢がございましたら、いわの美術までお気軽にご相談下さい!!