山本一洋とは・・・
現代伊万里焼作家の山本一洋が作り出す純プラチナ彩は、カタローニャセラミック協会の会長に『セラミックの宝石』と言われた美しい作品です。
1944年に長崎県に生まれた山本一洋は、15歳で初めて見た古伊万里に衝撃を受け、「いつか自分は誰にも真似できない物を作る」と意気込みます。
その後25歳で有田焼の修行を始めた山本はめきめきと実力を上げ、5年後の1974年には技術指導の為台湾で一年間生活しました。
帰国後、多くの作品を作り上げる為伊万里市に工房を築いた山本は作品制作に明け暮れます。
そして41歳では今の作品の原点となる純プラチナ彩の研究を始め、翌年パリで開催されたサロンド・パリ日本の美術展にプラチナ彩の作品を出品しました。
すると、まるで陶器とは思えない美しさから高評価を得て入賞し、以降1987年・1988年と二度にわたり入賞を果たします。
そして煌びやかな作品を作り上げる山本は、日本のみならず海外からも高く評価される陶芸家となりました。
山本一洋 プラチナ彩 香炉
今回お買取りした山本一洋の純プラチナ彩香炉は、銀色の背景に四角い模様が描かれその周りを囲むように金の縄のデザインが施されている煌びやかな作品です。
蓋の上には、邪気を払ってくれると言われている獅子の飾りが付き、蓋・胴・台と3つに分かれるように作られています。
品物の大きさは、直径13.5センチで高さ23センチという香炉としては大きな作品になっていますが、この大きさにも引けを取らない程美しい装飾が特徴です。
裏にシール跡がございましたが、山本一洋の大きな作品でしたので高評価にてお買取り致しました。
山本一洋の作品買取について
いわの美術では、海外でも評価の高い山本一洋の作品をお買取り致します。
陶芸や絵画の世界でも言える事なのですが、一般的には作家さんが亡くなり作品が市場に出回る事がなくなると希少価値が高まり評価が上がります。
ですので、現代作家の作品はあまり高評価をつけられない事が多いのですが、まれに山本のような若い頃から評価されてきた人の作品ですと、当時からの評価と根強い人気により現在でも高価買取が期待出来ます。
また、今回お買取りした作品は大きい物なので共箱がありませんでしたが、購入された時に作家名の書かれた桐箱がついていましたら、そちらも一緒にご売却下さい。
作家名の書かれた共箱は、本人の作品という証明書代わりになり、一緒に売却されますと査定額にプラスとなります。
箱の状態が悪くても、共箱の有り無しは査定額に大きく関わってきますので捨てないようお願い致します。
また、お買取りした山本一洋の作品の底面にはシール跡がございましたが、お持ちのお品物が同じような状態でしたらそのまま査定にお出しください。
シール剥がしや除光液などでムリに取ろうとすると、かえって作品にダメージがついてしまい、当初の状態より査定額がマイナスになってしまう可能性がありますので注意が必要です。
その他プラチナ彩作品の作家
藤井錦彩、藤井朱明、十四代今泉今右衛門、市川透など
いわの美術では、山本一洋以外にも、有田焼にプラチナ彩を用いた作品を作る藤井錦彩や、壺に風景を多く描く陶芸家藤井朱明の作品もお買取りしております。
また、陶芸作品以外にも、お茶道具、着物、洋食器、絵画、武具、アンティーク品、中国家具、仏像など様々なお品物をお買取りしております。
遺品整理・事務所の移転・コレクションの整理・生前整理・お引越しなどでご売却をお考えのお品物などございましたら、是非いわの美術までお気軽にお問い合わせ下さい。