今回、いわの美術がお買取したお品物は李朝染付瓶です。
李氏朝鮮時代に焼かれていた焼物で、当初は粉青沙器と白磁が主流でしたが、15世紀に中国の影響を受け染付の焼成が始まりました。
当初は染付の原料である呉須が国内では採れず、輸入品に頼るしかありませんでしたが、輸入品は高価で簡単に入手できるものではなかったため、生産量が少なかった事から王宮などでしか使われていませんでした。
お買取した李朝染付瓶は李朝の焼物らしい、筆で簡単に描かれた絵付けが施され、高台からも李氏朝鮮時代に焼かれたものというのが分かります。
口は欠けていましたが、貴重な李朝時代の焼物ですので、買取を行いました。
李氏朝鮮は1392年〜1910年までと長い歴史を持っており、李朝陶磁といっても幅が広く、様々な要素や性格を持っています。
そのため、現在は15世紀〜16世紀の白磁青花が現われた時期、17世紀の堅手と呼ばれるやや粗質の白磁と、それをベースにした鉄砂が全盛を見た時期、18世紀〜19世紀にかけての大きな規模で安定した生産が行われた時期の3つの時期に分ける事ができます。
時代が古くなればなるほど現存する数も少なく、高価買取が期待できます。
しかし、その希少性から偽物や写しも多く作られており、真贋には専門の知識を必要としています。
いわの美術では、真贋も含めしっかりと鑑定を行い、李朝陶磁の買取を行っております。
いわの美術では、李朝陶磁の買取を日本全国で行っており、お品数が多い場合は出張買取で対応しております。
李朝陶磁はコレクターも多く、人気のお品物ですが、それゆえ偽物も多く出回っております。
偽物は買取る事ができませんが、汚い陶磁器が意外と李朝陶磁だったという事もあり、高価なお品物という場合もございますので、ご自宅の整理などで、古い陶磁器が見つかりましたら、いわの美術までお問合せ下さい。