お写真のお品物は以前、いわの美術がお買取りした偕楽園焼の植木鉢です。
偕楽園焼とは紀伊藩主10代徳川治宝が和歌山城下の南西に別邸・西浜御殿を築き、その御殿の庭園・偕楽園で行った御庭焼の事で、京都から表千家9代の了々斎、表千家10代の吸江斎、楽旦入、永楽保全など著名な陶工が招かれ制作指導にあたりました。
今回お買取りしたお品物は永楽保全の手法による、鮮やかな交趾焼の作風で、代表的な徳川の紋である「三つ葉葵紋」が描かれています。
偕楽園焼には楽焼系と磁器系に大きく分ける事ができます。
お買取りした偕楽園焼は磁器系のお品物になりますが、磁器系の偕楽園焼には「偕楽園製」と陽文無郭方印(ようぶんむかくほういん)が押されています。
もちろん、無銘のものもございますので、分からない場合はお写真をメールに添付して弊社に送って頂ければ、画像から判断して偕楽園焼かどうかはもちろん、価値があるものでしたら、簡易査定を行いお返事をさせて頂きます。
江戸時代の御庭焼として焼かれていた偕楽園焼は貴重なお品物ですので、いわの美術でも高価買取で対応しております。
今回の偕楽園焼は植木鉢でしたが、いわの美術では偕楽園焼以外の植木鉢の買取も行っております。
ホームセンターの園芸コーナーで売られているような植木鉢はお買取りする事はできませんが、備前焼や有名作家の植木鉢ですとお買取りする事が可能です。
未使用、中古品問わず状態によって買取額が決まってきますので、「汚れているから」「古いから」といって壊して処分をしてしまう前にいわの美術までご相談下さい。
また、1点では評価が付けられてない植木鉢でも何個かまとめてですとお買取りする事ができますので、お問合せの際はご売却する個数などもお知らせ下さい。