今回、お買取させていただいたお品物は、呉竹精昇堂の平安假名十五選墨です。
呉竹精昇堂は現在は呉竹と社名を変更して、書道具などを中心に製造、発売しているメーカーです。
この墨はかな用に造られた油煙墨で、長年の研究によって、材料や工程を追及して生まれた商品です。
墨は、製造されてから長い月日を経たものの方が品質が良くなるといわれています。
これは、できたての墨の中には水分が多く含まれており、粘り気が多いので墨色が冴えないからです。
大体20〜100年くらい経過しているものが良い墨色を見せるといわれています。
今回お買取させていただいた墨は、平成8年の冬に造られた物のようなので、もう少し寝かせておくと良い墨色が出てくれそうです。
しかし、保管場所にも注意が必要で、湿気が多かったりするとカビが生えてしまいますし、乾燥が激しいところだとひび割れを起こしてしまいます。これは、墨だけでなく、全てのお品物に言える事ですが、保管場所には十分注意し、時々出して風通しをしてあげるとトラブルは防げるかと思います。
お品物にカビやシミ、割れなどがありますと査定金額に大きく影響してきます。
高額査定を狙うのであれば、お品物の保管や状態などには充分お気を付けください。
いわの美術では、書道具をはじめ、茶道具、美術品、骨董品など様々なお品物の買取を関東圏を中心に日本全国で行っております。
お買取できるお品物の数によっては、出張費無料でお伺いさせていただく事もござます。お査定ご希望のお客様は、電話かメールにていわの美術までお問合せください。
書道具の買取についてはこちら!!