田中佑幸について
田中佑幸は、1940年に山梨県甲府市で誕生します。
父親は、若くしてその技術力で右に出る者はいない程の優れた腕を持つと称された水晶貴石細工の伝統工芸士田中尭保です。
幼い頃から父親の仕事姿を見て育ってきた田中佑幸は、自然と水晶貴石細工の世界へと歩み出していき、父に弟子入りをして修行を重ねました。
幼い頃に父親の仕事を見て育った事から技術を着々と身に着け、早々に才能を開花させました。
その後自らの実績が認められ、関東通商産業局長賞や山梨県知事賞などを受賞し、54歳では卓越した技術者「山梨の名工」に選ばれます。
「山梨の名工」に選ばれた翌年には、国の伝統工芸士に認定されるという素晴らしい功績を残しました。
白水晶について
白水晶や水晶と呼ばれるこの石は、古来より神秘的・呪術的・治療的なパワーを持つ霊石とされています。
現在では、水晶やクリスタルという名で通っていますが、その美しい輝きから昔は氷精と言われ、神様が作った特殊なパワーを持つ溶けない氷と考えられていました。
その後、光り輝く水という意味の水晶という言葉が中国から伝わり、現在でも水晶と呼ばれるようになりました。
また、あらゆる力が宿る石や魔除けの石、願掛け石、お守りの石などと呼ばれている水晶は、持つ人の厄などすべてを清め、運気を上昇させて、幸運をもたらすといわれ数あるパワーストーンの中でも特別視されています。
「宝船」白水晶
今回お買取りしたお品物は、宝船に七福神を乗せたとても縁起の良い作品となっています。
船の下にはまるで本当に海を渡っているような波が描かれ、船の上には七福神が乗せられ表情なども細かく表現されています。
また、帆を繋ぐロープ部分は小さい水晶玉を繋げて表現し、帆には宝船と金色で描かれていてとても豪華な作品へと仕上がりました。
昔からお守りとして用いられていた特別な水晶を惜しげもなく使い作られた今回の作品は、後世にも伝えられるような素晴らしいお品物となっています。
田中佑幸の作品買取
いわの美術では、水晶貴石細工で伝統工芸士として作品制作を行っている田中佑幸の作品をお買取りしております。
今回ご紹介したお品物は宝船ですが、それ以外にも不動明王や鷹、水晶玉と鯉、五重塔、天馬、恵比寿大黒天などの作品もお買取りしております。
また、今回お買取りしたお品物には父親の田中尭保が顧問を務めたと記載された証明書が付いていましたが、このような証明書が付いていますと査定額にプラスとなります。
田中佑幸の作品は天然の水晶で作られていますので、カケや破損がありますと査定額がマイナスとなりますのでご自宅で飾っている時も取扱いには十分ご注意下さい。
いわの美術では、田中佑幸以外にも西陣織の伝統工芸士の曽根武勇や、加茂桐箪笥の伝統工芸士の田澤謙介、輪島塗の伝統工芸士の高崎秋峰など様々な伝統工芸士の作品をお買取りしております。
ご自宅に飾る場所がなく捨てるのには忍びない作品などはございませんか?
いわの美術では、お茶道具、絵画、ブロンズ、日本刀、洋食器、ジュエリー、古い家具など様々なお品物をお取扱いしております。
いわの美術にお問い合わせ頂ければ、お客様が捨てようと思っていたお品物を査定し、次に使ってくれる人への橋渡しをお手伝い致します。