今回、いわの美術がお買取したお品物は、パブロ・ピカソの作品「ドラ・マールの肖像」を飾り皿にしたものです。
「ドラ・マールの肖像」はパブロ・ピカソの代表作の一つで、今回お買取した作品以外にも「ドラ・マールの肖像」と題された作品は複数存在します。
ドラ・マールはパブロ・ピカソの愛人の一人で、ピカソのキュビスム風の女性像「泣く女」などの作品でモデルをつとめていました。
そのため、パブロ・ピカソとも縁が深く、パブロ・ピカソと別れてから、精神的に病んでしまったと言われています。
また、ドラ・マールは写真家としても活躍しており、「ゲルニカ」を制作していたパブロ・ピカソの姿を写真に多く残しています。
パブロ・ピカソはジョルジュ・ブラックとともに、キュビスムの創始者として広く知られており、生涯に1万3500点の油絵と素描、10万点の版画、3万4000点の挿絵、300点の彫刻と陶器を制作しており、最も多彩な美術家としてその名を残しました。
また、その作風も「青の時代」「ばら色の時代」「アフリカ彫刻の時代」「セザンヌ的キュビスムの時代」「分析的キュビスムの時代」「総合的キュビスムの時代」「新古典主義の時代」「シュルレアリスムの時代」「ゲルニカの時代」「晩年の時代」と細かく分類できるほど様々な作風を見せてきました。
パブロ・ピカソがこの世を去った時、ピカソは多数の作品を所有し、友人のアンリ・マティスらの作品も多数所有していました。
フランス政府は遺族に相続税としてこれらの作品を徴収し、1985年に国立ピカソ美術館を開館しています。
これは一人の作家による美術館としては世界最大規模となり、後の芸術家たちにも大きな影響を与えています。
また、オークションに出された作品は1億円以上の値がつくほどで、多くのコレクターから高い人気を誇っています。
今回、いわの美術がお買取したお品物はパブロ・ピカソの飾り皿でしたが、パブロ・ピカソの作品は油彩画、版画、陶器など様々なものが存在します。
作品によって買取額は異なりますが、肉筆の油彩画などは高価買取が期待できます。
その際、キズ、汚れ、色褪せなどの作品の状態や、付属品の有無なども買取額に影響してきますので、お問合せの際はどのような状態なのか分かる範囲で構いませんので、しっかりとお伝え下さい。
いわの美術では日本全国を対象に、パブロ・ピカソの作品買取に力を入れております。
作品によっては出張買取も行っておりますので、お気軽にご相談下さい。