お買取したこちらのお品は、Emaux de Longwy(エモー・ドゥ・ロンウィ)の七宝焼のフラワーベースです。
Emaux de Longwy は、1798年、フランス北東のLongwyに設立された陶器工房です。
Emaux de Longwyの器は、ナポレオン1世の食器や化粧品として用達されていたとされています。1870年以降は、オリエンタリズムの影響を受けて、真鍮の線の他に、黒七宝の線描が変えられるなどの技術が導入されました。
今回買取したEmaux de Longwyの七宝焼フラワーベースは、作品底裏面のバックスタンプによれば、Punillo Curettiデザインによるものです。
目にも鮮やかな黄色を背景として、フランスパリの象徴であるエッフェル塔が、ユニークに描かれています。
フランス国旗のトリコロールカラーと、インパクトのある黒なども、独特なバランス感覚で配されています。丸いフォルムに、フランスらしさがアールデコ調に表現された存在感のある作品です。バックスタンプにReproductionとあることから、再販品であると思われます。
いわの美術では、国内外の七宝焼の作品買取を行っております。 金属工芸技法のひとつである七宝焼は、金・銀・銅・鉄などの金属製の下地の上に、釉薬をのせたものを800℃前後の高温で焼成することにより、融けた釉薬によるエナメル様などの美しい彩色が特徴となっています。
七宝焼が日本に伝来したのは、中国より朝鮮を経て16世紀末頃といわれています。七宝は、仏典に出ている金や銀、瑪瑙などの七種の宝を意味しますが、その七宝ほどに美しいやきものという意味で、七宝焼とよばれるようになったという説があるそうです。
いわの美術では、七宝焼作品の買取をしておりますが、お土産ものなどの七宝焼は1点でのお買取は難しく、他のお品物とまとめてなど、複数ある場合はご一緒に買取評価させていただき、買取ることも可能です。
エルメスの七宝焼のイヤリングやバングル、土台となる金属部分に金や銀が使われている七宝焼の帯留め、オメガの七宝焼のアンティーク置時計、骨董的価値のある古い時代の七宝焼作品などお買取致します。作家ものの七宝焼作品の買取のお問い合わせの際は、オンライン無料買取査定フォームにてお写真での情報を頂けますと、買取査定がスムーズに運びます。