関西では「いちまさん」の名前で親しまれる市松人形のお買取を行いました。 今回お買取した市松人形は、工房「朋」の作品です。
和歌山県、和歌山市の方から軍服や勲章などと一緒に宅配でお買取り致しました。
工房「朋」は、奈良県にある15人ほどの工房で、胡粉と膠という伝統的な素材を用いて、市松人形を中心に雛人形、五月人形、洋人形などの創作人形づくりをする工房です。自分やご家族が着用していた着物を裁断して、工房「朋」の市松人形に、着付けをしてつくるオリジナル人形や、市松人形の修理までも行う、市松人形に対する深い愛情を感じる工房です。
お買取した工房「朋」の市松人形は、目、口、鼻、肌の細やかな表現は愛らしくもあり奥ゆかしく、着物、帯、足袋などの小物に至るまでの衣装も綿密に作り込まれたリアルで伝統的な温かみのある人形です。
工房「朋」の市松人形の顔の表情がなんとも愛らしいですが、お顔のモデルは、この工房の主宰者 森重春幸のご長男の幼顔なんだとか。親の愛情も息づく素晴らしい工房「朋」の市松人形をお買取させていただきました。
いわの美術では、市松人形の買取を強化しています。
市松人形は江戸時代中ごろ、女の子たちが身近に置いて自分の子どものように可愛がり、四季に合わせて着物を着替えて遊んだり、裁縫の練習用として用いられた人形で、そのころ活躍した人気歌舞伎役者 佐野川市松に似せて作られたことから市松人形とよばれるようになったそうです。
市松人形は、江戸時代から作られているので、その時代や明治時代につくられた古い人形は骨董的価値もあることから、高価買取も期待できます。
また、平田陽光や松乾斎東光などの有名作家の市松人形は高価買取の対象となっており、三つ折人形とよばれる可動式の市松人形も製作に相当の技量を要するため、高価買取となっています。
市松人形は美術的価値も高いため、買取査定の際は、綺麗な保存状態であるほうが買取査定額も高くなります。年代ものの市松人形は、着物などにシミや虫食いなどが出てしまうこともあり、買取評価に影響しますが、骨董的価値なども加味して適正な評価を行います。
市松人形のご処分にお困りでしたら、是非いわの美術にご連絡ください。