今回、いわの美術がお買取したお品物は奥津国道の油彩画『よそおい』という作品で、千葉県千葉市の方からお譲り頂きました。
奥津国道と言えば透明感のある軽快で繊細な筆致の水彩風景画が有名ですが、画家として活躍するようになった当初は師匠である宮永岳彦の影響を受けた作風の女性像を展開していました。
お買取した油彩画は『よそおい』というタイトルが付けられている通り、モデルの女性はちょっとしたアクセサリーを付けたシンプルな服装ですが、宮永岳彦の派手さが抜けておらず独特の雰囲気を持っています。
ちなみに近年の奥津国道の作品は、細い輪郭線に淡い色使いが特徴となっています。
お買取した奥津国道の油彩画『よそおい』は作品自体に目立った傷や汚れ、絵具の剥がれやひび割れなどマイナス要素が見られませんでしたので高価買取で対応致しました。
奥津国道は下書きの鉛筆線もいかす作風を展開しており、画家としての地位を確立しました。
しかし、奥津国道ははじめから画家として精力的に活動をしていたわけではありません。
中学生の時、美術教師の藤井白映に絵の才能を見出され指導を受けた奥津国道は宮永岳彦に師事して更に画技を磨きました。
宮永岳彦という有名画家に師事したにもかかわらず、画家の道に進まず銀座松坂屋に入社しており、その後も美術担当の会社員として様々な会社を転々としてきました。
その一方で一般大衆誌の「平凡パンチ」の表紙を手掛けた事で奥津国道の作品は広まる事となり、1980年頃から精力的に個展を開催するようになりました。
また、一般向けの水彩画指導本『水彩画プロの裏ワザ』というシリーズ本を出版しており、水彩画をしっかりと描きたいファンの心をがっしりと掴んでおり、『水彩画プロの裏ワザ』はバイブルとして認識されています。
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